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田中 義行 (たなか よしゆき)
2010年 京都大学大学院農学研究科 博士後期課程修了 2010年~2012年 京都産業大学総合生命科学部 特定研究員 2013年 日本学術振興会特別研究員(PD) 2013年~2017年 岡山大学環境生命科学研究科 助教 2017年~2018年 岡山大学環境生命科学研究科 准教授 2019年~現在 京都大学農学研究科 准教授 現在に至る
園芸学会奨励賞 トウガラシの辛味成分カプサイシン類の成分育種に関する研究
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トウガラシ果実に含まれる辛味成分カプサイシノイドや低辛味類似成分カプシノイドの含量を制御することができれば,トウガラシ類の香辛料として利用性や健康機能性の付加価値を高めることができる.本研究では,まず多数のトウガラシ系統をスクリーニングすることによりカプシノイド含有系統を特定し,カプシノイド生合成のキーとなるputative aminotransferase (pAMT)遺伝子の機能欠損アレルを同定した.次に,栽培種の一つC. chinenseには,様々な程度に機能が低下したpAMT変異アレルが存在することを見出し,その機能低下のメカニズムを明らかにした.さらに,辛味系統の比較解析により,果皮でのカプサイシノイド生合成が大幅な高含量化に寄与することを示した.