学会賞

園芸学会年間優秀論文賞 園芸学研究 19(2): 189-195.

園芸学研究 19(2): 189–195.

ニンニクを主としたネギ属作物の V cryo-plate 法による

クライオバンキングへの適用

 

田中大介 1・佐久間義範 1・山本伸一 1・新野孝男 2・松本敏一 3

 

1 農業・食品産業技術総合研究機構遺伝資源センター 305-8602 茨城県つくば市観音台

2 筑波大学遺伝子実験センター 305-8572 茨城県つくば市天王台

3 島根大学生物資源科学部 690-8504 島根県松江市西川津町

 

 

  遺伝資源の保存は国家的課題として各国ともに取り組んでおり,我が国においてもクライオバンキングの整備が整いつつある.クライオバンキングは科学的な知見を利用して,実際にやってみることが重要である.本論文では,V cryo-plate 法と呼ばれる方法を用いて,ネギ属園芸作物の超低温保存を確立している.著者らはネギ属 4 種 17 系統を供試し,ネギ属園芸作物の保存のためのマニュアルを作成した.得られた情報に従って超低温保存を行えば,ほぼ 100%の確率で遺伝資源の保存が可能であることが示されており,園芸学において技術的に優れた論文であると言える.

 

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