学会賞

園芸学会賞 花きにおける花色発現と模様形成機構の解明

 

中山 真義(なかやま まさよし)

博士(農学)

東京大学大学院農学研究科において博士号取得の後

1991年:帝京大学理工学部  助手

1996年:農林水産省入省野菜・茶業試験場 花き部

2001年:農研機構花き研究所 生理遺伝部

2014年:農研機構花き研究所 研究領域長

2016年:農研機構野菜花き研究部門 研究領域長

 

花きの発色を担う植物色素の中で,主にアントシアニンを対象に模様の形成機構や発色機構の研究を行った.ペチュニアの花の覆輪模様の白色部位が,アントシアニン生合成酵素遺伝子の内生的な転写後抑制によって形成されることを明らかにするとともに,この転写後抑制を特異的に阻害する低分子有機化合物を見出した.薄層クロマトグラフィーに試料を斜めに交差して展着することで分離と混合を同時に行う方法を開発して,アントシアニンの発色を変化させる無色の有機化合物を検出した.また一部の樹木種が向軸側から強い緑青色蛍光を発する葉を持つことを見出し,この性質が植物の繁殖に貢献していると推察した.

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