|
齋藤 隆德 (さいとう たかのり)
2014年3月 筑波大学大学大学院生命環境科学研究科 博士課程 修了 2014年4月 農研機構 果樹研究所(現:農研機構 果樹茶業研究部門)契約研究員 2014年10月 千葉大学大学院園芸学研究院 助教 現在に至る
|
果実は成熟段階の呼吸様式により,「クライマクテリック型果実」と「非クライマクテリック型果実」に分類される.リンゴなどのクライマクテリック型果実では,成熟段階において呼吸量が著しく増加する.一方でブドウは非クライマクテリック型果実に分類され,特にアブシシン酸(ABA)がその成熟制御に関わっているとされてきた.本研究ではリンゴにおいても,非クライマクテリック型果実のブドウと同様に,ABAが成熟を促進することを明らかとした.さらに遺伝子ビックデータの活用により,これまでABAはブドウの着色への影響が特に強いと考えられてきたが,新たに香気成分にも影響を与えることを明らかにした.