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吉田 裕一(よしだ ゆういち) 京都市出身,農学博士(京都大学,平成3年) 京都大学農学部農学科卒業後, 昭和55年 滋賀県立短期大学農業部 助手 昭和58年 京都大学農学部附属農場 助手 昭和62年 香川大学農学部 助手 平成 4年 同 上 助教授 平成 9年 岡山大学農学部 助教授 平成17年 岡山大学大学院自然科学研究科 教授 令和 5年 岡山大学 名誉教授
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大果系のイチゴ‘愛ベリー’を用いて,雌ずいの分化・発達過程並びに花芽の帯化過程を解析し,受精不良果や花芽帯化の発生要因を明らかにした.また,挿し苗育苗によるイチゴの増殖技術確立の過程で,省力的なトレイ育苗に適した新たな花芽分化促進法として間欠冷蔵処理を考案するとともに,ヒロズキンバエをイチゴの花粉媒介昆虫として実用化するための共同研究を主導した.土壌改良目的で投入された大量の有機物は,微生物分解によってCO2となり,夜間ハウス内に蓄積されて著しい光合成促進効果を示すこと並びにイチゴの養液栽培ではCO2施用が必須であることを明らかにして,香川県下の関係機関とともに香川型イチゴ養液栽培システム‘らくちん’を開発し、普及を促進した.